「なんにもできなかったとり」の作者さんということで読みました。
やはり、息をのむほどの美しい絵でした。
ひとりぼっちのかえるぴっぽ。
淋しくて眠れない夜、羊を数えていて出会った小さなひつじと夢の中の旅へ出かけます。
5月の夢から旅は始まり、各月で出会ったものたちの望み(夢)。
読み進めていくうちに、皆かなわないような夢を抱いていることに気づきました。
どの月の見開きも、美しく、じっくり眺め手が止まります。
12月の夢で、ぴっぽは小さいひつじを残して、どんどん歩いて行きます。
そして、1月2月3月の夢でぴっぽは気づいたことが、・・・・・・。
4月の夢のハグのシーンが本当にジーンとさせられます。
夢の旅が、5月から始まった意味が最後にわかったような気がします。