新刊
はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

  • かわいい
  • ギフト
  • ためしよみ

バスラの図書館員」 みんなの声

バスラの図書館員 文・絵:ジャネット・ウィンター
訳:長田 弘
出版社:晶文社
税込価格:\1,980
発行日:2006年04月
ISBN:9784794920423
評価スコア 4.72
評価ランキング 1,373
みんなの声 総数 24
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

24件見つかりました

  • 本は黄金の山より価値がある

    図書館が大好きな小学校2年生の娘が「これ、本当にあったお話だって!すごいよ」と勧めてくれた絵本です。
    イラク戦争時、図書館の本を自力で救った勇敢な女性司書のおはなし。短い文章ですが、「コーランのなかで、神が最初にムハンマドに言ったことは「よみなさい」ということでした」「本は黄金の山よりもずっと、アリアさんにとって価値のあるものです」「アリアさんはのぞみをすてません」と、胸を打つ言葉が並んでいます。
    読みながら感動して涙が出てきました。戦争の悲惨さを伝えるだけでなく、そこで闘う人たちの力強さに、勇気をもらえます。

    投稿日:2012/08/04

    参考になりました
    感謝
    0
  • 感動的

    イラクの港町、バスラで実際にあった話。戦争で燃える前に、図書館員のアリアが友人の手助けで、3万冊の本を全て自宅にうつし、本を守ります。戦争の無意味さ・残酷さや、文書の大切さを教えてくれる本です。場合によっては、焚書の憂き目にあうこともあるでしょうし、本というのは戦争においても日常においても、とても重要な情報源です。本と自由が守られる社会を、私も一緒に望みます。

    3歳の娘は絵にひかれて「読んで読んで!」と言っていました。文章が短いので読みやすかったです。

    投稿日:2011/04/19

    参考になりました
    感謝
    0
  • イラク戦争の実話

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    ジャネット・ウィンターは、「ワンガリの平和の木」「ニューヨークのタカ ベールメール」と言った実話に基づく作品で知られています。
    この作品は、イラク戦争のバスラでの実話。

    イラク戦争は、2003年3月20日よりアメリカ合衆国、イギリス、オーストラリアに、工兵部隊を派遣したポーランドなどが加わる連合が、イラク武装解除問題の進展義務違反を理由にイラクに侵攻したことで始まった戦争です。
    正規軍同士の戦闘は2003年中に終了したものの、国内の治安の悪化が問題となり戦闘は続行し、2010年8月31日にオバマ米大統領によって正式にイラク戦争の終結が宣言されたのは、記憶に新しい所です。

    イラクへの侵攻が、バスラに迫ったときに、図書館の蔵書を守ろうとした図書館員のアリアさんの物語です。
    アリアさんは、戦争の火が、本を滅ぼしてしまうことを恐れ、図書館の本を安全なところに移すように当局に求めます。
    答えは否。
    そこで、アリアさんは、自ら行動を起こし、無事図書館の本は焼失を免れることができたのです。

    その行為は、驚愕もの。
    何せ30000万冊の蔵書を避難させたのですから、推して知るべし。
    本を愛するという気持ちに、心打たれることだと思います。

    読み聞かせをするというより、小学校低学年のお子さんが、自ら考えて読む類の絵本だと思います。

    投稿日:2011/03/22

    参考になりました
    感謝
    0
  • 未来の人々の財産を消してはならない

     2003年のイラク戦争下、バスラの図書館員が蔵書の7割を自らの手で、避難させ守った実話。
     ニューヨークタイムスがこれを取り上げ、絵本になりました。
     
     町に戦火が。陣取っていた兵士も逃げ出し、本を守るために残ったのはアリア・ムハンマド・バクルさんという図書館員たった一人。
     彼女はあきらめなかった。
     自分たちの歴史と文化を守るために。
     アリアさんはのぞみをすてなかった。
     使命を感じた人は強い。
     真っ直ぐ目標に向かい、
     ぶれない。
     揺るがない。
     希望を持ち続けていたから。
     戦争が終わるという。

     人類の積み重ねてきた時間の中で、戦争という愚行のために、未来の人々の財産を我々が自らの手で、消してはならないと思いました。
     アリアさんの様な尊い行いは難しいと思います。
     ならば、「戦争」という結論の出し方を回避することに、我々の知恵を傾けていかなければならないと痛切に思いました。

    投稿日:2010/01/15

    参考になりました
    感謝
    0
  • 信じるきもち

    • ベーベさん
    • 30代
    • その他の方
    • 長野県

    本当にあった話という記述で手にとってみましたが、悲惨な状況でも、希望を捨てずによくなることを信じ続け、大切で大好きな本を必死で守る姿に感動しました。

    投稿日:2010/01/08

    参考になりました
    感謝
    0
  • アリアさん全快を祈る

    • YUKKOさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子11歳、女の子9歳、女の子6歳

    日本でも中越地震の時だったか、自宅の片付けを二の次にして
    自分が館長を務める図書ルームの本の運び出しを優先された女性がいて、
    本当に頭の下がる思いでした。皆が自分のことで精一杯の中、
    自分のことを後回しにして皆のために…なんて、簡単に出来ることではありません。

    この本のアリアさんも、戦火が町を襲う中、
    自分の命だって危険にさらされているというのに
    自分の勤める図書館の、3万冊の本を運び出します。
    『イラクで本当にあった話』という副題の通り、実話だそうです。

    あとがきがついていて、本を運び出し 図書館が焼け落ちた後、
    アリアさんは発作を起こして倒れ、心臓の手術を受けたそうです。
    心の美しいアリアさんの、1日も早い全快を心よりお祈り申し上げます。

    投稿日:2009/08/05

    参考になりました
    感謝
    0
  • 一日も早く、平和な日に。

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    アリア・ムハンマド・バクルさんは、イラクという砂に吹き飛ばされた国の港町、バスラの図書館員です。
    イラクでは、戦争が起こっていました。大事な図書館の本が、戦争の火で燃えてなくなることを心配したアリアさんは、本を守るために動き出しました。
    このお話は、イラクで、本当にあったお話です。

    本を愛するアリアさんのおこした行動は、すばらしいものでした。行政に働きかけても動いてもらえなかったことを、彼女は、知人と助け合って実行したのです。
    アリアさんの行動力に、尊敬の念でいっぱいです。そして、何よりも、イラクに平和な日が、一日も早く訪れることを、心から願わずにはいられません。同じ地球上で、大変な思いをしている人たちが、大勢いることも忘れてはいけないと思います。

    投稿日:2009/06/18

    参考になりました
    感謝
    0
  • 興味の触手を伸ばしたとき

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子13歳、女の子9歳

    子どもも読みましたが、形態として「絵本」という形を選んだだけで、小さな子が読んでも楽しい本ではありません。

    ただ、「ぼくがラーメンたべてるとき(長谷川義史:作)」とか、「世界一うつくしい村(小林豊:作)」なんかに興味を持ったお子さんが、さらに…。と、手を伸ばした時に読みたくなる絵本ではないでしょうか?
    なので、読み語りとかに使うよりも、1人で読んだ方がいい絵本かもしれないと、思いました。

    この本は、副題に「イラクで本当にあった話」とあるように、戦時中に本当にあった話だそうです。
    国は違っても、本を大切にする人が、こんな風に頑張っていたんだと知って、私は感動しました。

    投稿日:2009/05/10

    参考になりました
    感謝
    0
  • 勇気ある図書館員の実話

    戦火にみまわれたイラクのバスラという町で本当にあったお話です。
    アリアさんというバスラの図書館員は、戦争により貴重な書物が消失してしまうことを恐れ、自らの手で本を守るため行動をはじめます。毎晩毎晩図書館が閉まった後に、車で本を運び出すのです。
    まだまだ図書館内にたくさんの本が残る中、いよいよバスラが攻撃され、9日後に図書館は焼け落ちます。
    アリアさんがどうやって本を救い出したか、ぜひたくさんの方に読んで確かめていただきたいです。
    自分の命すら危ない状況の中で、勇気と信念を持ったアリアさんの行動に胸を打たれます。

    投稿日:2007/02/14

    参考になりました
    感謝
    0
  • 価値あるものとは・・・

    • はなしんさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子9歳、男の子7歳

    表紙に、うずもれそうな本の山の中から、正面を見つめてじっとこちらを見ているイスラム風の女性の姿が描かれています。
    この姿からも、何が何でも、本を守り抜くのだという彼女の意思の強さを感じました。
    そう、あの恐ろしいイラク戦争の中、アリアさんは、黄金の山よりも価値のある本を守るため、気の遠くなるような努力を続けたのです。
    毎晩一人で、図書館の本を運び出し、本を非難させたのです。
    その数、なんと3万冊!
    想像しただけで、クラクラしてしまう数ではありませんか。
    戦争という暗い影を持つお話ながら、ジャネット・ウィンターさんの描く色彩豊かな明るい絵にとても救われた気持ちになりました。

    投稿日:2007/02/01

    参考になりました
    感謝
    0

24件見つかりました

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

どうぞのいす / はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

みんなの声(24人)

絵本の評価(4.72)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット