好奇心旺盛なこざるのジョージは、いたずら盛りの子供たちそのもの。自分の気持ちそのままに行動するジョージに自らを重ねるのか、息子はいつも夢中になって聞いてくれます。特に男の子にはお勧めの一冊です。
なにより、ジョージのとんでもないいたずらを、頭ごなしに叱りつけない大人たちの姿勢が、私は大好き。部屋中に落書きをされたおくさんも、なべ一杯のすぱげってぃーを食べられてしまったこっくさんも、最後には嬉しそうにじょーじの映画を観に来てくれます。息子はきっと、「こんなふうに思いっきりいたずらしたら楽しいだろうなあ」と思いながら聞いているのでしょうが、私はいつも、「こんなふうにあったかく子供を見守ってやれる大人になりたいなあ」と思いながら読んでいます。