題名にグッと惹かれました。
それにこの表紙。
その切実さを素通りできませぬ。
染織専攻出身の作家さんで、切り絵だそう。
なるほど、迫力の構図に納得です。
かっぱの伝助が医者修行を終え、ふるさとの川に帰ってきたものの、
日照り続きで渇水状態。
かくして、竜神様に雨をお願いすることになるのですね。
竜神様、実は歯痛で苦しんでらっしゃるということで、
伝助が持ち帰ったかっぱの秘薬「ごんごーる」が大活躍なのです。
歯痛に塗り薬、ちょっと古風ですが、この世界観には妙にマッチしています。
もちろん、めでたしに導きますが、
しっかり歯みがき奨励本となっているところが見事です。
私としては、何にでも効くという秘薬「ごんごーる」に興味津々でしたが・・・。
幼稚園児くらいから、歯みがき指導にも使えそうですね。
ともあれ、構図も擬音も楽しいドタバタ劇、たっぷりと楽しみましょう。