他の方と違う感想なのですが…私はかえるくんに励まされました。
雪が舞う寒い冬の日の夜、寝る前にお布団で娘に読みました。
その時期、私は心配なことが重なって気持ちがふさぎ込んでいて
その日も「こんな寒くて薄暗い日だから、
余計に気分が落ち込むなあ…」と思っていたのでした。
娘が偶然この絵本を選んだのですが
読みながら涙が出てきそうでした。
そうそう、冬は寒いよね辛いよね
いや、冬だから辛いんじゃなくて気持ちが辛いんだよね。
いいなあ、かえるくんはマフラーをかしてくれる友達がいる。
セーターを編んでくれる友達がいる。
部屋を暖め、話を聞いてくれる友達がいる。
あったかいね…!
かえるくんは幸せだよ〜
そのまま身も心も温まって冬眠にはいるのかと思いきや
なんとかかんとか、冬を越すんですね。
そして春が来て、かえるくんはお調子よく飛び跳ねるのです。
そっか、なんとかかんとか過ごしていければそれでいいんだよね。
私もあるがままを受け入れて、自分にできることをできる範囲で、
助けてくれる人に甘えながら、苦手なことは苦手だし
怖いことはやっぱり怖いし、それでいいんだなあ。
読んだ後、ほっとした気持ちになり
娘を抱きしめて寝たのでした。