化学はあまり好きではなかったので、読むのに躊躇していました。
が、これは分子や写真が大きく載っていて美しく、
アプローチがよくて読み物としても面白い!!
視覚的にもわかりやすい。
そして、意外なことに化学って生活にこんなにも密着している話題なんだ!…と引き込まれました。
章のタイトルや副題が、そのセンスの良さを引き出します。
「バラとスカンク」だったり「甘い、甘い、甘いものの話」とか。
最初の章の「薄い袋や〜(中略)〜使われるポリエチレンも炭素と水素だけからできている」というところから「へー、そんなんだ」とまず感心。
もともと個人的に、できればオーガニックを使いたいという願望がありながらも、
一方的にオーガニックを賛美するものに関して疑問がありました。
なので、この本で、オーガニックとは何ぞや、というところや
石けんのラウリン酸の話、人工甘味料の話、ワクチンの防腐剤の話…などなど
科学的な知見から分かりやすく説明され(隣にデデンと大きな写真や分子構造があって視覚的に分かりやすく)、非常に興味深かったです。
こんな分かりやすい科学的説明は、見たことがありません。。
図鑑としても読み物としてもすばらしい。
手元において、じっくり見たり読みたい1冊です。