懐かしい!子どもの頃読んだ本です。
とにかく見開きいっぱいに並んだユニークなパンに
夢中になった記憶があります。
今読んでみると、カラスたちが個性的なこと!
カラスという地味な姿のはずなのに、飛んでいる姿が
カラフルなのです。
たくさんのカラスが飛んでいるページは圧巻ですが、
だれ一羽として同じカラスはいません。
その表情も豊かで、パン待ちで並ぶその一羽一羽の
姿になんだかそれぞれの物語を想像してしまいます。
パン屋さんの子どもたちもきちんと名前があるのも素敵。
ちょっと昭和の香りのする雰囲気も、派手でなくて良いです。
私は「びんぼうになって」「つぎのあるふく」今時
あまり出てこないいい回しが可笑しくて思わず笑ってしまいました。
義母は繰り返し出てくる「そんなこんなで」という
間の取り方が面白いね、とクスリ。
2歳2ヶ月の息子にはまだ早いかな?と思いきや、
あっという間に夢中になりました。
それぞれのカラスの名前を覚えて探したりします。
パンのページも大好きです。
世代を越えて楽しめる名作です。