うちの子どもたちは女の子ばかりで、車には全く興味を示さなかったので、車の絵本というものは、最近お話ボランティアとしてお話会に行くときに、男の子も楽しめる絵本をちゃんとピックアップしておこうと、読み始めました。
だから、まだ実際子どもたちの前で、車系の絵本を読んだことは少ないのですが、「こもりまこと」さんの車絵本は、ホントに色々な車たちが登場して、面白いな〜と、思います。
しかも、登場する車たちが生きているみたいに元気で、しっかり特徴を描かれているのがすごいです。
この絵本には「働く車」、つまりショベルカーとか、クレーン車とかが出てきます。
素敵だなと思うのに、評価を「なかなか」にしたのは、この絵本実はちょっとした仕掛け絵本になっていて、働く車たちの動きをよく見せるためだと思うのですが、ページが内開きに左右に開いたり、上下に開いたりするんですよ。
絵本をちゃんとホント認識して、読める年頃のお子さんにならいいのですが、車の好きなお子さんはわりと低年齢から興味を持つと思いますので、本の中身が縦に開いたり、横に開いたり動きが違うと思いあまってページを破いてしまう恐れがあります。
実際、私は図書館でこの作品を探してきたのですが、破れていないページはありませんでした。
こうなると、せっかく「魅せてくれるための仕掛け」が、本を傷ませる原因になってしまうということになってしまいます。
これって、もったいないですよね〜。
出版社の方も、作者も、こうなるのを予想して、もし、今後似たような作品を作るのでしたら、もう少し、本を傷めず楽しめる工夫をしていただけたらと、思いました。