おばあさんの「チチン プイ」で、みかんの種が木になり、
また「チチン プイ」で、小さな小さなみかんが1つ実ります。
みかんを貰うのを楽しみにしている子ども達。
でも、もう一度「チチン プイ」と唱えても、みかんはやっぱり一つきり。
困ったおばあさんは、みかんにショールをかけて「チチン プイ」!
すると、みかんはモコモコずんずん、大きく大きくなって、
両手でやっと抱えられるぐらいの大きさになるお話です。
突飛かもしれませんが、それこそが絵本の醍醐味。
夢と驚きのある、とても楽しい絵本でした^^
「おばあさんは魔法使いだったのかな?
それとも、魔法のショールだったのかな?」
なんて娘と読後に話しました。
最後のページで子ども達がみかんの皮を剥いている場面は、
甘酸っぱい香りが、こちらにまで漂ってくるようです^^
小さい頃に食べたみかんには、時々種があったことを思い出しました。
【事務局注:このレビューは、2008年刊行に寄せられたものです。】