この本は私が小さい頃も自分の家にありました。自分から「読みたい」と言って買ってもらった記憶がないので、きっと誰かからのおさがりだったのでしょう。子供の頃、うさこちゃんの絵をみて「こんなかわいい絵を書く人は、若くてかわいいおねいさんなんだろうな」と思っていました。大人になって作者の方を知ったとき、ちょっとびっくりしました。うさこちゃんの「まだくたびれない、もっともっと遊びたい」という言葉や、「車にのるとすぐに眠ってしまう」ところは家の子供も同じです。私も子供の頃もそうだった、と親が言っていました。子供の普遍性を気づかせてくれる本です。長く読まれ続けている理由がわかりました。
改めて読んでみると、自分が子供の時見過ごしていたことに、気がつきました。最後のほうのページのアップの絵はうさこちゃんじゃなくて、とうさんだったのですね。口元でわかりました。家の子供も海は好きなのですが、海の「生き物」が好きなので、この本にはあまり興味がなかったようです