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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

100まんびきのねこ」 みんなの声

100まんびきのねこ 作・絵:ワンダ・ガアグ
訳:石井 桃子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,100
発行日:1961年01月
ISBN:9784834000023
評価スコア 4.12
評価ランキング 26,685
みんなの声 総数 75
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75件見つかりました

  • それでもねこが好き

    愛猫家にはチクリとトゲのあるお話です。
    二人暮らしの寂しい老夫婦が、ねこを飼いたいと思い、おじいさんがねこを探しに行きました。
    そうしたらこともあろうに100万びきものねこがいる丘に行ってしまったのです。
    おじいさんは1ぴきを選ぶことができません。
    ねこたちは自分が選ばれようとおじいさんに媚びます。
    媚びることもねこの習性でしょう。
    かくしておじいさんは、ねこの大行列とともに家に帰るのです。
    ねこが集団になったら恐怖のように思うのですが、ねこ好きの人は、許されるならばねこに囲まれたいのかも知れません。
    しかし、1ぴきのねこしか飼ってもらえないと知った時、ねこたちはどうしたでしょうか。
    ねこが肉食で残忍な性格も隠し持っている動物だったということを、あらためて知ることになるのです。
    ねこどうしの壮絶な闘いを想像したくはありません。
    ねこはしたたかでも、可愛いのです。
    最後に、どのねこからも相手にされなかった痩せこけたねこが一匹だけ残りました。
    老夫婦はそのねこを飼うことにして、幸せに暮らすという、ブラックなホームドラマではありました。
    命を救われた保護ねこも、実は暗い過去を持っているのでしょう。
    それでもねこは可愛いと思う癒やしの魔法にかかってしまった自分が、ちょっと笑えます。

    このようなブラックな作品を描く、ガアグさんですが、実は好きな作家の一人です。

    投稿日:2013/03/10

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  • ネコの行列

    とにかくネコだらけでした。
    おじいさんの後について、みな行列となっている様は、気ままなネコの性格に似合わないとも思いましたが、こんなネコの様子が描かれているのは、こちらの作品だけかもしれないと思いました。
    ネコが争い死んでしまう場面は、残酷に感じますが、昔話ではこういったことも隠さずに描かれていますね。
    子供は驚いていましたが・・・

    投稿日:2012/03/10

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  • かわいいようなこわいような(笑)

    古典で名作、とは知っていたのですが、読んだことがなかったので
    どんな絵本か知りませんでした。
    こんなに強烈な絵本だったのかー(笑)。
    猫好きとしてはねこでいっぱいになっているおか、たまりません。
    ぞろぞろぞろぞろついてくるねこも、たまりません。
    最後に残ったみっともないねこ・・もしかして?と考えると
    ちょっとこわい気もしますが、まさかね(笑)。痩せてるのだしね(笑)。
    娘も猫好きですので、一緒に大喜びしながら読みました。

    投稿日:2012/02/19

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  • ちょっと怖い・・・

    • ススワタリさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子8歳、女の子5歳

    おじいさんとおばあさんは仲良く暮らしていたのですが、二人だけで淋しかったので、ねこを飼いたいと思い、おじいさんがねこを拾いに行きました。
    するとどのねこもきれいで可愛くて、おじいさんは選べず、結局一兆匹の猫を連れ帰ってしまいます。
    そこまでは楽しく読んでいたのですが、そのあとどの猫を飼うか、と言うところで猫が食べっこして1匹しか残らない、という内容がウチの娘にとっては衝撃で、ちょっと怖かったみたいです。
    最後に残った1匹の猫を飼うことにし、おじいさんおばあさんは楽しく暮らすのですが、ハッピーエンドには少し疑問が残るストーリーでした。

    投稿日:2012/01/06

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  • 逃げるが勝ち!

    • 事務員さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子6歳、女の子4歳

    猫が飼いたい老夫婦のうちに
    百万びき、−おく、−ちょうひきの猫がやってきました。
    本当は美しい猫一匹でよかったのに可愛さ、哀れさの気持ちで
    おじいさんが引き連れてきてしまったのです。

    しかしあまりにも多すぎ、これだけの猫に餌をあげるとなると
    我が家は崩壊する。そこで解決作は
    「猫たちで一匹を決める」
    しかしそれは悲劇を呼びます。
    猫同士が戦い、食い合いをするのです。
    あー、なんてことを。

    一匹もいなくなったかと思ったが隅のほうに隠れていた
    貧弱なみっともない猫がいました。
    戦って息残ったのではなく
    戦わずに生き残ったのです。

    それから老夫婦と猫は幸せに暮らします。・・・が
    なんだかさっきの猫の食い合いの衝撃が
    頭から離れずめでたしとは思えませんでした。

    投稿日:2011/05/15

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  • 確かに乱暴な展開だけど

    評判の絵本のようでしたので、2歳10ヶ月の息子に読んでやりました。

    猫の扱いを巡って、残酷だという意見が出てくるのももっともだと思いましたが、息子も私もそのあたりにはあまり構わず読んでいました。

    息子は絵を良く見ていて、最初のページでおじいさんとおばあさんが家の外に立っているのに、次のページでおじいさんしか出掛けていないことが気になったようです。家の煙突から煙が出ていることに気付き、おばあさんはその後家に入ってご飯の支度を始めたと納得していました。また、おじいさんが次々に出会う猫を抱えるシーンでは文章を聞きながら、どの場面かをあてていましたし、池の水を飲み干す猫にも感心していました。また、最後に残った猫が、ミルクを飲んでどんどん大きくなる様子にも気付いていました。

    大人は話の展開に気を取られ、それが自分の常識に照らしてどうかを考えがちですが、子供の絵本の読み方はまた違うのかなと思った1冊でした。

    息子が、話の内容をもっとよく理解するようになった時、どういう感想をもらすか楽しみです。

    投稿日:2011/02/20

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  • 古典的な白黒絵本

    4歳の息子に読んでみました。食いつきはものすごくいいわけではなかったのですが、お話自体は楽しんでくれました。「ひゃっぴきのねこ、せんびきのねこ、ひゃくまんびき、1おく、1ちょうひきのねこ」という繰り返しがよく出てきてテンポもいいです。息子は「いっちょうひきって?」と質問してきました。こんな数に出会うのは初めてです。「ものすごくたくさんという意味だよ」と伝えました。嬉しい結末に思わずニッコリ。
    わりと地味な絵本なので、子供によってはウケがいまいちかもしれません。絵が小さいのでおはなし会よりも家で読むほうが向いている気がします。大切なことが凝縮されているような絵本です。

    投稿日:2011/02/03

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  • モノクロでもおもしろい

    どちらかというと色んな色を使っている鮮やかな色彩の絵本がすきなので、こちらは中身がモノクロということで何となく避けていました。
    が、、読んでみると面白くてハマりました!!
    歳をとったおじいさんが山越え谷越え行くと、猫が100まんびきいる!とかテンポよく次々に可愛い猫が登場するシーンなどわくわくしました。
    息子も最初はモノクロということで食いつきが悪かったのですが、何度か読むうちにたくさんの猫たちに興味が湧いてきたようです。
    最後は一応ハッピーエンド?なので良かったと思います。
    個人的には淋しい想いをしているおばあさんのために、歳とったおじいさんが旅にでるのが素敵〜と思っています。

    投稿日:2010/12/09

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  • 教訓のきいた古典。

    • JOYさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子8歳、女の子6歳、男の子3歳

     白黒だけで描かれた、レトロなタッチの挿絵に惹かれ、購入しました。

     二人で暮らしていたおじいさんとおばあさん。二人ではさびしいので猫が欲しい、ということになり、おじいさんは猫を探して「どこもここも、ねこでいっぱいになっているおか」にたどり着きます。

     おじいさんは、見れば見るほど、どの猫もかわいく思えて、全部連れて帰りたくなってしまいます。猫たちが、行列をなしておじいさんの後に続くシーンは圧巻です。しかし、家で待っていたおばあさんに、こんなにたくさんの猫は飼えない、と言われてしまいます。

     数え切れないほどの猫を引き連れて帰る、なんて、子どもにはたまらなく羨ましいことかもしれませんね。でも、物語の後半は、「どうなってしまうのだろう?」とドキドキ…。そして、一つの教訓にたどり着きます。

     「私が!私が!」といつも姉妹でけんかしていたうちの子供たちにも、ハッとさせられる場面があり、神妙な顔で聞き入っていました。それ以降、けんかがなくなった、なんてことはありませんでしたが…。

    投稿日:2010/06/01

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  • ネコ好きには耐えられない本かも

    • セルバさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子6歳、女の子5歳、男の子0歳

     ネコが欲しいと言ったおばあさんのためにネコを探しにいくおじいさん。ここまではいいのですが、探しにいった丘にいたネコは、しめて全部でいっちょうひき。多すぎです。しかも、昔話の定番で(?)全部つれて帰ることに。
     その絵が何ともかわいいです。丘が全部ネコ。よく見れば見るほど、結構気持ち悪いかも?

     しかし、せっかく連れて帰ったのに現実的なおばあさんの一言で、ネコ同士が喧嘩になってしまいます。ネコ好きな人にはこの展開は耐えられないかも。かわいそうです。

     でも、このお話のすごいところは、なぜか最後はネコが一匹残るのでした。そして、幸せになるのです。
     娘達は、これでいいの?他のネコはどうなったの?などなど謎が深まるばかりで親子で盛り上がりました。

     アメリカの傑作絵本だそうです。40年以上前に書かれたかなり古い本です。
     奥が深いので、ぜひ読んでもらいたいです。

    投稿日:2010/01/14

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