絵本の古典。
いかにも昔話しという、奇想天外さが子どもにうけました。
朗読だけでも、子どもの想像力をかき立てる魅力のある文です。
でも、私はこの絵が好きです。
見開きいっぱいにおじいさんが丘を越え、涼しい谷間を通って、とても遠いところにある“ネコでいっぱいになっている丘”へたどり着くページが、よく伝わってきます。
ねこたちがたくさんいる様子も、おじいさんの目に止まったねこちゃんの表情も可愛らしい。
たくさん連れ帰ってきてしまったこの状況をどう収拾するのかと思ったら、…。
子どもは、“たくさん”が大好きですね。
5歳当時の息子は万・億という単位を知りませんでしたが、絵を見てその数の夥しさに興奮していました。