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桃太郎が語る桃太郎」 みんなの声

桃太郎が語る桃太郎 絵:岡村優太
文:クゲユウジ
出版社:高陵社書店
税込価格:\1,100
発行日:2017年05月08日
ISBN:9784771110229
評価スコア 4.45
評価ランキング 11,162
みんなの声 総数 55
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55件見つかりました

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  • なんか違うなぁ

     評価が高いので、興味を持って読ませていただきましたが、私自身はこのお話に、とても違和感を覚えました。

     昔話の研究者であるマックス・リューティーによると、昔話の登場人物は、心や肉体を持たない抽象的な存在です。基本的に昔話においては感情や感覚は語られませんが、この絵本では、桃太郎も私たちと同じように、人間としての感情である「喜び」や「不安」「恐れ」などの感情を抱いたということが物語を通して語られています。(そこが面白いのでしょうが)

     もちろん、この絵本には「昔話」と書かれていません。「桃太郎」のストーリーを使った新しい視点の童話です。だからあれこれ言うことはないのですが、でも、「これは昔話とは違う」ということを、子どもにこの絵本を手渡す人には、認識しておいてもらいたいなと思いました。

     童話だと思っても、私にとっては、桃太郎は川上から流れてきた桃の中から生まれた「異界の人」であり「超人」なので、彼がドキドキしたり、恐いと思ったりすることはやっぱり、「なんか違うなぁ」と思ってしまいました。

    投稿日:2017/05/08

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    8
  • 昔話はこういうものではない

    コンセプトは面白いと思います。
    でも、そもそも昔話とは、こういうものではないと思います。
    そういう意味で★1つにしました。

    本来、口承文芸である昔話は不思議なもので、主人と一緒に物語世界を体験するのですが、聞き手が自分の想像力を使うところに、面白さがあると思います。

    特に、大人が子どもに語る場合は、そのことに意味があって、子どもを育てるための知恵ともなっていると思います。

    たとえ、それが、絵本でも、やっぱり想像力で絵を動かして、空気や音を感じることが、面白いのだと思います。

    この絵本は、パロディ的な楽しみ方ができる年齢になった子か大人に。

    投稿日:2017/09/23

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    6
  • 違和感が・・・

    読み聞かせのときに「ドキドキしたね」「これはこわいよねー」と解説をつけたら、聞き手が聞きにくいというのと、おなじ感覚を受けました。

    そのとき、ももたろうがどう思ったか、それは読む人聞く人がそれぞれ心の中で思うことであって、活字にしてしまうとなんだか陳腐な感じがします。

    切り口はおもしろいなぁと思って手に取ってみたのですが。
    やはり「むかしばなしはむかしばなし」として、そのものを楽しめばそれでいいのではないでしょうか。

    投稿日:2017/08/01

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    5
  • コンセプトがすばらしい

    6歳の息子と読みました。
    コンセプトがとっても面白い。
    俯瞰的ないつもの昔話の桃太郎でなく、「桃太郎」本人の物語。
    この本では、昔話より、少し怖がりな桃太郎でした。
    「視点」を変えてもろもろ想像しながら本を読むことは、
    いろんなことを考えるだけでなく、
    日常の生活の上でも、とっても大切だと思います。
    他人の気持ちを慮ったり、他の立場を想像してみたり。
    そんな意味で、このコンセプトはとてもすばらしい。
    息子も、このちょっと怖がりな、等身大の桃太郎に共感していました。
    そして、イラスト。
    すべて桃太郎の目からみたものなんですね。

    このシリーズ、ほかのものも読んでみたいです。

    投稿日:2017/05/04

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    4
  • 今まで考えたことがなかった・・・! 受賞レビュー

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子10歳、女の子5歳

    誰もが知る桃太郎のお話。
    でも、今まで、桃太郎目線で語られたことが
    果たしてあったでしょうか?
    この「桃太郎が語る」桃太郎のお話をはじめて眼にしたとき、
    発想の斬新さに感動し、
    子供と読むのも待てずに一人で先に読ませていただきました。

    我々日本人の常識を覆す桃太郎ストーリー!
    鬼が島に鬼退治にいくのに決心したときの気持ち。
    はじめておじいさんおばあさんから離れて旅に出た時の気持ち。
    誰もが勇ましい桃太郎を心の中に描いている日本の常識の中で、
    実は実は心細く思っていた桃太郎を、一体誰が、
    これまで想像し得たでしょう?

    犬がやってきて仲間ができてほっとした気持ち。
    山で実はちょっと迷っちゃったはなし。
    鬼と出会ったときは全身ガタガタだった状況。

    思えば、たった一人で保護者の元を離れ、
    見たこともない鬼を退治にいくのですから、
    桃太郎の立場になって考えてみれば、どれもこれも頷けるのですが、
    「桃太郎=勇敢=強い」というバイアスがかかっていて、
    私自身も、今までただの一度たりとも、
    桃太郎の気持ちになって考える ということを、したことがなかったことに
    改めて気付かされました。

    相手の気持ちになって考えてみよう。
    って、大人は子供によくいうけれど、実は全然できてなかった!
    この絵本は、それこそ「相手の立場に」なることの、
    とっても素晴らしい訓練になるかもしれません。

    そして、桃太郎に限らず、それぞれの立場にたったお話が
    自分で想像して作れるようになったらそのときが、
    本当に相手の立場にたてる人になったということなのかもしれませんね。

    投稿日:2017/04/20

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    4
  • やはり桃太郎のお話

    桃太郎が自分に起きた出来事を語るという方法で話が進んでいく訳ですが、
    全体的には普通の『桃太郎』とそれほど変わらないかなと思いました。
    ただ、読み聞かせにはあまり向いていないと思います。
    お話が桃太郎の目線からだけになるので、
    独りよがりになっている部分もあると思うからです。

    これは作文力を鍛えるための高学年向けで、
    「視点を変えてみる」とどうなるか?というものの実例として読んでみるには良いのではないかと思います。

    投稿日:2018/08/19

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    1
  • 発想や視点の転換

    桃太郎の絵本と同じ内容なのに、桃太郎の気持ち、視点になるとこんなにも違うなんて、という新しい発見のつまった絵本でした。
    いわゆる一般的な桃太郎と合わせて読むと違いがすぐにわかってたのしかったですよ。
    視点を変えてみる、想像力を働かせる。
    この感覚がちょうど必要になってくる5歳と7歳の娘と読みました。
    淡々とあったことを文字にしたり説明するとなんてことないことも、そこに関わっているひとはどんな気持ちかな、どんな風に感じたかな、と想像できるようになることはお友だち関係が広がる5歳児、保護者や先生の目からどんどん見えなくなっていく小学生の娘たちに必要なものだと感じました。
    また、その逆の、視点も必要だと感じることができました。
    自分にとっては本当に大変なことも、淡々と説明してしまうと意外とたいしたことないような感じるんだな、ということもわかることで、思いつめすぎず、楽天的にいけるのかもしれません。

    ストーリーというより、視点が斬新で素晴らしかったです。

    投稿日:2017/08/02

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    1
  • 斬新な絵本!

    まず表紙の一言に惹かれました。桃太郎目線で書かれた物語は今までになくとても斬新な切り口ですし、イラストレーターの岡村優太さんは以前から気になっていた方でした。桃太郎の素直な感情がこと細かに語られて臨場感たっぷり。大胆な構図とコミカルな登場人物たちの表情がまた愛らしく…読み進める楽しさがあります。子どもの頃に読んでもらった絵本にはない最後の問いかけも面白いなあと思いました。ちょっと変わった桃太郎の絵本、友人の子どもにもおすすめしてみようと思います。

    投稿日:2017/08/02

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    1
  • 予想外の、、、

    • ひでぼさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子10歳

    おなじみの桃太郎のお話。
    どんなものかと読んでみましたが、今まで自分の頭の中にあった桃太郎の世界観が
    ガラッと変わりました。
    目線が変わるとこうも世界が広がるもんなのだなーと驚きました。
    怖がりな私は桃太郎の不安やドキドキに共感しながら、まるで自分が
    物語の中に入り込んだような、そんな気持ちで読み進みました。

    自分から見た世界と他の人の見ている世界は少し違うこともあるかも、
    物事の見方って一つだけではないのかも、など色んな事に気づく
    キッカケになりそう。
    少し大きくなった子供に、どんな気持ちなのかを問いかけながら
    読んであげたいと思いました。

    投稿日:2017/08/02

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    1
  • 不思議な絵本

    1人称の桃太郎ということでいったいどんな感じなんだろうと読みましたが読む人によっていろんな感じ方ができそうな絵本でした。
    文字は結構多いのですがよみやすく、絵も必要以上に描かれていないのでいい意味で頭に残らない(それぞれの頭の中での桃太郎が想像できる)絵が主張しすぎない不思議な絵本でした。後書きに自分が桃太郎だったら・・・という欄があるので読み終わった後も楽しめる絵本です。
    読み聞かせだけで終わらないその後の会話が楽しめるいい絵本だと思います。

    投稿日:2017/07/07

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