子どもたちに読んであげるのであれば、実りの秋の季節が一番しっくりきそうです。
韓国の昔話絵本「三年峠」を描いた方の本ということで、最初からその力量とか、絵本の出来を想像できる人が読む文意は問題ありませんが、正直小学校の本棚に、この絵本が置いてあっても、進んで手に取る子供はいないだろうな〜。と、思いました。
大変残念な言い方ですが、表紙絵は、刈入れ時の田んぼ(稲畑)を背にした二人の男の姿で、今どきの子どもたちが魅力を感じる絵としては、インパクトに欠けてしまいます。
お話には合っている絵でしたが、もう少し対象年齢の購買意欲をあげるような表紙にしていたら、もっとよかったんじゃないでしょうか?
けれども、兄弟愛・家族愛を空気のようにやさしく伝えてくれるので、読んでいてとても気持ちがよかったです。
対象年齢は小学校低学年からとなっていましたが、読み聞かせなどで使うときは小学校中学年から中学生くらいにいかなと、思いました。