皆さんのレビューを読みました。好意的な感想ばかりで少し驚きました。
「いちにち」シリーズはどれも楽しいものが多いと思っていました。
でも、私はこの“じごく”の作りはう〜ん……でした。
一番最初のページには、お仏壇におばあさんらしい写真が飾ってあるんですよ〜。そんな中、「一日地獄」を試してみよう。って、レジャー気分で出かけていくような雰囲気に見えました。
この描き方では、亡くなった祖先を敬う気持ちとかまるで、ナシですよね。
絵ははっきりしていて遠目も利きます。
1つ1つの地獄の状況も、「いけないこと」をするとこういう地獄がまっているぞ。ということもよく伝わってきます。
でも、地獄の窯でゆでられているシーンとか、その苦しそうな顔を見て、お笑いタレントの“ギャグ”をみるのとと同じような感覚で見る子どもたちもいるかと思うと、とても悲しくなりました。
好きなシリーズだっただけに、もう少し、違う作り方をしてほしかったと思いました。