ルラルさんシリーズのいしいひろしさんの作品です。
表紙から漂う、主人公の猫の、この何とも言えない表情がたまりません。
お魚泥棒って、おどろおどろしいですが、
いしいさんが描く猫は、脱力系のトラです。
ふむふむ、クマさんのお魚を狙っているようですが、一筋縄ではいかないのですね。
意外に神経質なトラの行動が面白いですね。
脱力系なのに、まさしく、ハラハラドキドキ。
それに対するクマさんの反応も自然体だけに絶妙です。
「あ! たしかに!」というセリフが効いています。
まあ、大団円の結末がお見事じゃあないですか。
幼稚園児くらいから、まったりと楽しみたい作品だと思います。