山口マオさんの絵が好きで借りてきました。
昔、カラスは真っ白だったけれど、
どうして黒くなってしまったのか・・・という
誰もが昔聞きおぼえのある古いお話です。
私自身も、読んでいるうちに思い出しました。
わにわにで見るような、和のテイストの山口マオさんの
絵が本当にこのお話にピッタリ!
染物屋の店構え、鳥の微妙な表情など味わい深いこと!
絵も背景はごく少なく、文章もリズミカルに進んで行くので、
小さい子でも理解しやすいです。
息子はなにやら神妙に聞き入り、外でカラスを見かけると、
「むかし、カラスは白かったんだよね?」。
なかなかインパクトがあったようです。
多分こんな風に、昔聞いたけれど、忘れてしまっている
小さな昔話がたくさんあるんだろうなぁ、とそんなことを感じ、
こんなコンパクトな昔話シリーズをもっと出してほしいと思いました。