広い海のどこか遠くに、ペンギンホテルはあります。
ペンギンホテルは海上四階建て、海の下一階建てで、毎日たくさんの方が泊まりに来ます。
クリスマスイブのこの日に泊まりに来たのは、ライオンやアザラシ、シロクマ、それからそれから……。
たくさんのお客さんのお世話で、ペンギンたちは大忙しです。
慌ただしく時は過ぎ、空いているのは海上のお部屋の六号室だけになりました。
この部屋に泊まるのは、いったい誰でしょう?
真夜中を過ぎてクリスマスの日になったころ、空から声が。
「泊めておくれ。ほーほーほー」
六号室に泊まる予定のお客さんです。
そのお客さんとは……。
文章だけではなく絵にも物語は含まれていて、二度三度と繰り返し読むうちに色々なことが分かってきます。
読み聞かせにも一人で読むにも最適な絵本です。