リー将軍の奥さんは、懐妊してから3年6ヶ月後、大きな卵を産みます。その卵から可愛い男の子が誕生します。仙人からナージャという名前と不思議な道具を授けられた男の子はすくすく育ちますが、ある夏の日、ふとしたことから海に住む竜王を怒らせてしまい…。
中国を舞台にした冒険物語です。中国の歴史の深さを感じさせる、素晴らしい絵です。一目で引き込まれました。
ナージャの誕生エピソードからすでにわが子は釘付け状態で、途中、鬼や竜をやっつけたり、ナージャが生き返ったりと、テンポ良い展開に、最後まで集中して聞いていました。。「けんこんけん」「こんてんりょう」など響きの楽しい道具が出てくるのも面白かったようです。学校での読み聞かせにも持参したところ、好評でした。
敵が次々「しんでしまいました」と淡々と語ってあったり、主人公が生き返ったりと、人の生き死にの扱いについて、少し疑問に思う部分も実はありましたが、司書の先生に伺ったところ、「子どもは、絵本(物語)の中で全て消化するので、大丈夫。 絵本を絵本として楽しんでいるので、心配はないでしょう」とのことでした。先回りしすぎるのもよくないのね…と反省しました。