フレデリック」 みんなの声

フレデリック 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1969年
ISBN:9784769020028
評価スコア 4.44
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みんなの声 総数 113
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113件見つかりました

  • 極限の状況でも芸術は生き延びる

    • ホートンさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 男の子6歳、女の子5歳

    昔、共産主義のソ連時代に詩人や作家は殺されたり、強制収容所に送られたりしたそうです。死と紙一重の生活でも彼らは言葉を支えに生き、作品を後世に残そうと死力を尽くしました。文学はそれほど価値のあるものなのです。この絵本でも、フレデリックの詩でねずみたちが飢えを忘れる(理性を維持する)というところに、その価値が表現されていると思います。フレデリックの朗読も、なんとなくロシアの詩人を思わせますね(と思うのは私だけかも)。この絵本は、普通の生産活動に従事する人と、そうでない芸術家の生き方を表現しているようです。芸術家や思想家は、一見、なまけているようで、人類の歴史には大きな役割を果たすもの。フレデリックはねずみたちにとって必要な存在なのだと思います。ただし、我が家の子供たちにはそれほど印象は与えていないようです。幼稚園児には早いかな。

    投稿日:2007/03/19

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  • 何年後かにチャレンジしたい

    はじめに絵本ナビで、皆さんの感想がいろいろであることを知り、自分も読んでみました。

    ・・・難しい。
    フレデリックに対して、「ちゃんと働けヨ」という気持ちは強くあります。
    きっと、フレデリックが集めた色やお話が、私にとって、非現実的なものだからなんでしょうね。
    だから、フレデリックの仲間のほうに、感心してしまいます。

    また、何年かたったら読んでみたい絵本です。

    投稿日:2006/05/25

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  • まんまる♪

    組織論ってあまり詳しく勉強していないけど、それをテーマとして私は読みました。
    メンバーが皆フレデリックみたいだったら、きっとその組織は成り立たないだろうけど、行き詰まったときに突破口を見つけてくれるのは、彼みたいなユーモアのあるお調子者なのかもしれません。
    そして彼は愛されキャラですよね。ラストの照れた表情が忘れられません!「可愛いから許しちゃう」ってよく使う言葉ですが、フレデリックにこそ似合う言葉だと思います。あぁこのまんまるな後姿よ…

    投稿日:2006/03/28

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  • 世の中いろいろな人が必要ですね

    大好きなレオ・レオニさんの本!
    まず、絵が素敵。そして、皆とは違うけど大切な視点。
    仲間たちが冬に備えて食べ物を集める中、『いろ』や『ことば』や『ひかり』を集めるフレデリック。
    こんな仲間がひとりぐらいいてもいいじゃない?
    みんながみんなフレデリックだったら困るけど。
    つらい季節をのりこえるにはお腹だけではなくて心が満たされていることも大事。だから仲間のネズミたちもちゃあんと彼を尊敬できるんですよね。

    投稿日:2006/03/10

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  • フレデリックのように

    この絵本に出逢ったとき、なんて素敵なお話だろうと、感動したことを思い出します。   

    それから私はフレデリックのような心豊かな人になりたいと思ってきました。いつでも忙しく、慌しく毎日を過ごし、目の前の仕事をこなすのに精一杯。でも、もっと、もっと大切なことを見過ごしてない?そう立ち止まらせてくれるのがフレデリック。現実、生きていくためにはフレデリックのように、とはいきませんが、こういう心の余裕と豊かさがあれば幸せだろうな〜、と思います。

    まだ娘には早いですが、絵もとても素敵ですし、親子で読める日を楽しみに待ちたいと思います。

    投稿日:2006/03/01

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  • 大人向き?

    • ぎむぎむさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 男の子5歳、男の子1歳

    はっきり言って難しいです。たぶんこの本は、「ほかの人と違っても大丈夫だよ」ってことを、言いたいのかもしれませんが・・。絵が無表情というか、動きが少なすぎるのか子供には、なかなか理解しづらい。もう少し大きくなれば分かるのかもしれませんが、息子の感想は「みんなが、お仕事してるときは、手伝いしなあかんのに・・」でした。

    投稿日:2004/09/04

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  • 本当に大切なこと

    レオ=レオニの本との出会いは、今から10年以上も前になります。「スイミー」をよんで、感動し「ひとあしひとあし」を読んで、また感動しました。でも、レオニの作品でイチオしなのが、この「フレデリック」です。読んであげると、どの子ども達も、穏やかないい顔に変わります。世の中がなんとなく忙しく、社会が混迷している今だからこそ、子どもたちに、そしてすべての人にオススメしたい作品です。人が生きる時に、一番大事にしなくちゃいけないものは何なのか、この作品はそのことを僕らに伝えてくれます。レオニの作品には、人がいかに生きるべきかという哲学が満載です。是非、子ども達と哲学してみませんか。

    投稿日:2004/05/27

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  • きみがすきです。

    • ござるさん
    • 30代
    • ママ
    • 沖縄県
    • 女の子11歳、男の子6歳、女の子3歳

    ともすればヘリクツヤでナマケモノと勘違いされてしまいそうな「フレデリック」だけど、そんな彼を私は好きです。
    日々の暮らしに追われているなかで、ふと空を見上げたり、夜空の星に目が止まって「なんか久しぶりに見るなぁ。」とか、徒歩で出かけ、道端の草の中に咲いたちいさな花を見つけたときとかの我に返る瞬間「このごろ心に余裕がなかったなぁ」と思うときこの本を思い出します。
    確かに仲間が働いている時にボーとしているのはよくないんだけど、「つい忘れてしまうのに実はとても大切なこと」を大切にするフレデリックは芸術家なのでしょうか?変わり者なのでしょうか?
    「人と同じでないと不安になる」という考え方のなかで、自己を貫き通すこと、そしてそれ受け入れた仲間たちもエライ!!

    投稿日:2004/04/23

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  • 答えはなくても・・・

    • モナリザさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、男の子1歳

     「フレデリック」は名作だと思いますが、賛否両論なのでしょうか?
    この絵本は子供に与える時期が難しい絵本だと思います。中身がとても詩的ですし。みんなが働いているのに、フレデリックだけは、ある時はお日様の光を集めたり、ある時は言葉を集めている、なんて言うのですから。でもただの屁理屈をこねた、さぼっているねずみの話だとは思わないで下さい。5匹の野ねずみ、最初はお百姓さんのいる納屋に住んでいました。つまり野ねずみ達にとっては何不自由ない暮らしだったのです。でもお百姓さんが引越してしまい、冬の為に働かなければならなくなったのです。それから、始まりに「おしゃべり野ねずみたち」とあります。
    フレデリックだけは気づいていたんじゃないでしょうか?どんなに頑張ってもきっといつか食べ物がなくなり、今までぬくぬくと暮らしてきた野ねずみが冬を越すのは無理だって・・・
    それなら最期の時を貧しさの中に終わらせるより、せめて心豊かに迎えようと・・・ 
    これは少し、大げさに考えすぎでしょうか・・・でもねずみだし・・・それとも、元々おしゃべりが好きな野ねずみ達が食べ物がなくなってきて、おしゃべりをする気にもなれなくなる時が来るのを解っていて、本来の自分達に戻れるように言葉を集めていたのかもしれません・・・ 
     はっきりした答えは私も見つかっていませんが(見つからなくても良いのだと思います)、子供達は食い入るように見て、聞いて、大好きです。 

    投稿日:2003/09/10

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  • なつかしい!

    この絵本は、私が幼稚園の時の読んでもらった記憶があり、そして、私の絵本の中に残っていた1冊です。ただ、幼心に私が感じたことは、「カラフルな本だなー」という感想のみでした。
    母になち、息子たちにこの本を読み聞かせする立場になって、あの時「カラフルだな」と感じた自分がわかりました。
    この絵本は、実際親になってみないと奥深いところはわからないかもしれませんね。でも、今となっては息子たちに読み聞かせて、これが理解できる子供になってほしい・・・なんて願うのですが、きっとかえるの子はかえるでしょうね。(笑)

    投稿日:2003/08/26

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