子どもの頃に自分で読み、子どもが生まれて子ども達にも何度も読み・・また最近自分で読むために手にとりました。自分の思春期の頃はフレデリックに自分を投影して読み、「親が自分のことをわかってくれない」もやもやや、「友達にはわかってもらえなくても、個性だから大切にしなければ」というその年代特有の自己愛・・複雑な気持ちもこの絵本はしっかりとそばにいて優しく励ましてくれたように思います。
母となったこの頃は、自分の分身でありながら理解しがたい部分も持つ子どもの気持ちをわかってやれているか悩める、そんな時にフレデリックに会いにいきます。孤高の詩人のようなフレデリックの言葉、仲間たち。読むたびに、どんな自分でも許される深い愛情を感じて、また元気になれるのです。