古生代や中生代の生き物は、化石の形状や地層に分布するものから、その姿や生き様を想像したのだろうと思います。
が、そのロマンあふれる作業が感じられる内容で、面白いです。
頭部の骨や歯から、何を食べていたのか、どうして絶滅してしまったのかを考えるのは、かなり高度な調査と分析力がなければ出来ません。
その労力をこんな風に楽しく読めるのは、なかなか良いと思います。
一方で新生代第四紀、人間が登場してからあっという間に絶滅に追いやられた生き物達もいる。
これは人間全体が憂慮すべき問題。
どうして絶滅してしまったのかを知ることは、現在辛うじて生き延びている、絶滅危惧種と呼ばれる生き物達を保護する際に、同じ失敗を繰り返さないようにするために、ぜひとも必要な知識だといえます。
面白いだけで終わらせず、そこから何かを学び取れるよう、親子共に読んで、知識を得て、活用出来たら良いのではないかと思いました。