学校へ行く日の前夜、なかなか寝つけずにいる男の子は「クマのウイリーのために」灯りをつけ、水を飲み、同じベッドで眠ります。
「きみは大きくなったんだから」とウイリーに繰り返し話す男の子。成長する事への誇らしさと不安が入り混じった複雑な心境がよく伝わってきます。
「暗いのは少し怖いから灯りをつけて眠りたい」「ぬいぐるみと一緒に眠りたい」「夜だけどお水を飲みたい」「明日が不安でたまらない」。
そんな気持ちを正直に言葉にするのは、大きくなりかけている男の子のプライドを傷つけますが、これは全部ウイリーの為なんだから仕方がない。
子供達にはこんな風に自分なりの自衛策を身につけて、未知の世界を逞しく進んでいってほしいものです。