昔からある絵本で、あちこちで紹介もされているので気にはなっていましたが、地味な印象でなかなか手が伸びませんでした。
でもやはり有名な本は一度は読んであげたいと、上の子が2歳終わりかけの春によんでみました。
モノトーンで描かれた冬眠中の動物たち。その動物たちがいっせいに鼻をくんくんさせて駆け出していきます。
そして動物たちが集まって見ているのは黄色い一輪の花。
ただそれだけのおはなしですが、モノトーンの世界に咲いた黄色の花が春の喜びを印象的に描き出しています。
とてもシンプルな絵とお話なせいか、娘はあまり興味を示しませんでした。でもこれは一度読んで終わりではなく、何度も何度も開いて、春の訪れの喜びを感じる絵本だな、と思います。冬に子どもたちと「寒いねぇ」と言いながら読んで、やがて来る春に思いを馳せたいと思います。