「はなをくんくん」 みんなの声

福音館の古くからあるお話です。

冬眠中の山の動物たち・・
大きな動物、くまやきつねから小さな動物・・りすやかたつむりまで・・静かにねていると鼻をくすぐるいい香り・・
ほのかなほのかないい香り（たぶん・・）
みんなが鼻をくんくんと動かせるのです。

そして・・一斉に駆け出していくその先にあったものは？？？


白と黒の2色で描かれていて冬をとても感じる絵本だと思います。
そしてラストのページには1色だけ！このポイントが素敵だなぁ・・と感動した絵本でした。

ただ・・今はカラフルでテンポがよくておもしろい絵本が
、多いのでこの素敵さを分かるのは難しい子どももたくさんいるように思います。

雪の中の小さな花・・春の喜び！！
いつか何かの時にでもこの絵本思い出してくれるといいなぁ・・と個人的に大好きなのでこりずに毎年読んでいます。

季節ごとのにおいの記憶を持っている私にはとっっても良かったです。
雪の中で花の香りを体感したことはありませんが、でもなんとなくわかって憧れを持って読むことができます。
感受性豊かなとても良い絵本だと思ったのですが、娘はというと……開いたそのページで「えらい静かな絵本やね」と下降。
読んでスルッと通り過ぎただけでした。
でも心に持っていて欲しいお話だなぁ。春が来るよろこび、特に雪に覆われる地域では大きなものだと思います。
もっといろんなことを知った時に、ふっと思い出してもらえればいいな。

我が家もはなをくんくんさせて、春の香りを探してみようかな。

1949年に米国で初版され、日本では1967年に訳されていますが、92万部も発刊したベストセラーです。
原題は、「The Happy Day」ですが、邦題の「はなをくんくん」の方がしっくりくると思います。

最初は、冬眠中の動物たちが丸まっている姿が続きます。
のねずみ、くま、かたつむり、りすとモノクロですが、とても優しいタッチで描かれています。
そして、みんなはなをくんくんさせて目を覚まします。

それから、匂いのするほうへみんなが向うのですが、壮観なスケールです。
しかも、その表情がみんな異なっているので、眺めるだけでも楽しめると思います。
そこには、春を象徴するものがあるのですが、その頁のためだけに、このストーリーがあるのです。

文章がリズミカルで読みやすいし、絵もとても暖か味があって奇麗なので、２歳くらいから楽しめます。
春先に読みたい一冊です。

タイトルどおり「はなをくんくん」する姿が、何が起きるのだろうと子供の探究心をそそるようです。そろそろなかなぁ〜思うのですが、入れ代わり、たくさんのどうぶつが登場します。
そのじれったさ？わくわくさ？が子供をひきつけるようです。かわいい挿絵もお勧めですよ〜

大きな絵本でいて、色彩はほぼ白黒のシンプルな色遣い。
冬の雪に包まれた景色を美しく描いています。
文章もほぼはなをくんくんに統一されていてたくさんの動物達が何かを求めて走り出します。
その真ん中にあったものは、たった1つ黄色いお花。
色だけでこんなに季節を感じさせてくれるなんて。
春を待ち望むみんなの喜びが伝わってきます。
表紙が派手は黄色の意味がよく解りました。

雪が降る森の中、動物達が冬眠しています。
と、冬眠から目覚めて、鼻を「くんくん」。
みんな、何かに向かって駆けていきます。

冬のモノクロの景色の中に、鮮やかに咲いた一輪の花。
それは、美しく、動物達にとって待ちに待った春が来たことを意味します。

動物達は、どれ程春を待っていたことか。
厳しい冬を乗り越えるため、冬眠という手段をとる動物達。
その動物達が、目を覚ました。
まだ、雪が降る中踊りだす動物達を見ていると、どれほどの喜びか・・・

モノクロながら、一匹一匹丁寧に描かれた絵。
静から動へと話の持っていき方。
そして、ラストのみんなの喜び。

春への喜びをうまく表現できていて、素敵でした。

最初からず〜っと白黒で、繊細なタッチの絵です。
動物たちの表情も媚びない程度のかわいさで結構リアルです。
白黒で静かな森の描写から、色の無いまま少しずつ動きが生まれ、そしてラストのページで現れる唯一の色が際立ちます。

子供は静かに聞き入っていましたが、「くんくん、くんくん」の繰り返しにクスッと笑い、ラストのページで笑顔になりました。
春が待ち遠しくなる絵本です。

内容も簡潔でリズムがあってよいのですが、おすすめしたいのは絵！素晴らしいの一言です。白黒こそもっとも美しい色彩ではないかと思ってしまうほど。うちの子は、クマがはなをくんくん、のページが特に好きで、かわいいんですこのクマがまた。必見。

寒い冬の期間が長い地方に住んでいる事も関係してるのでしょうか
子供達も私も大好きな1冊です。

モノトーンで文字も少なくシンプルなのですが
「はなをくんくん　はなをくんくん」　このフレーズがお気に入り

ページが進む毎　子供達も一緒に身を乗り出して
「はなをくんくん　はなをくんくん」

眠け眼の動物君のお顔がかわいい！
そして　だんだん　本当にだんだん早くなって・・・


あ〜〜〜！！

なんて素敵なラストなんでしょう！

厳しい寒さの後に待っている希望の光。
とてもあたたかくて優しい気持ちに包まれます。

モノクロの絵が、冬のきびしさを感じさせます。でも雪の中に動物たちの姿があると、雪があたたかい綿のように見えてくるから不思議です。
小さなお花のにおいを感じるのは、動物的なカンでしょうか。すばらしい才能ですね。人間は便利になれてしまって、どんどんカンがにぶってきているので残念です。

動物たちがいっせいにかけていく様子にワクワクしました。いったい何があるのだろうと。小さなものに感動できることの幸せを思い出しました。
風がまだ冷たい春のおとずれの花には、黄色のイメージがあ
ります。福寿草、水仙、蝋梅など。どこの国でも同じなんだなと思いました