「くらい くらい」 みんなの声

真っ暗闇の中に何かのシルエットが映っています。これは誰かな？　「でんきをつけてちょうだい」　電気のひもを引っぱると、明るくなって、ことりのピーちゃんみーつけた。また、真っ暗闇の中、誰かがいます。今度は誰かな？　「でんきをつけてちょうだい」　足元のスイッチを踏むと、明るくなって、かえるのケロッパみーつけた。さあ次は…。
赤ちゃんから2〜3歳児向けの絵本です。暗い中に影だけが映り、誰かな？と考えながらめくると答えが出てきます。ページによって電気のスイッチが変わるのも楽しいです。ねこのところでは、スイッチが二つ出てきて、あれ？？と思わせる工夫がついてます。最後はおさるのもんちゃん。バナナの晩ご飯つきというのがいいですね。個人的には、いぬの名前（さぶちゃん）が気に入りました。小さい子向けの本ですが、わが家の小学1年生は結構喜んで見ていました（＾＾ゞ

裏表紙をみると「赤ちゃん絵本」とあります。こういう絵本はブックスタートなどに使われるといいのかもしれません。

いわゆる「いない　いない　ばぁ」
なのですが、長谷川さんいわく、こちらは絵本として別の作家さんの有名な作品があるので、この本の制作を頼まれた時、その言葉遣いについて、とても悩まれたそうです（講演会にて）。

そこである日はっとひらめいたのが、方言の「いない　いない　ばぁ」だったそうです。
長谷川さんの故郷では、手でやる仕草とかは同じなのに、「いない　いない　ばぁ」とは発音しないんですって。
方言って、実はとっても素敵な言葉なんですね。
絵本自体は、本当に小さい子向けなので、小学校とかではちょっと使えませんが、この絵本の裏話を聞いて、言葉の魅力に改めて感動してしまいました。