有名なグリム童話であるだけに、
やはりきちんとした画家の絵で読みたいもの。
パウル・クレーの教えを受けたハンス・フィッシャーさんなら安心です。
シンプルな絵に、独特の彩色が素敵です。
いろんな動きも感じさせます。
哀れな身の上のろば、いぬ、ねこ、おんどりが
音楽隊目指してブレーメンに向かう道中、
泥棒たちの家を見つけて・・・。
我が家の次男は泥棒たちを追っ払ったアイデアに感銘を受けたようです。
結局ブレーメンには行かなかったのね、という突っ込みも言いたくなりますが、
ラストの「このおはなしは きいたばかり、ゆげが ほやほやなんですよ。」
にいたっては、「ま、いいかあ。」と思ってしまいました。
この作品はフィッシャーが愛娘のために製作したとか。
こんなエピソードも納得の楽しい画面ですね。