この絵本は、りすさんが作ったパウンドケーキの半分をうさぎさんにおすそわけすることから始まります。「なかよしのともだちより」とのメッセージを添えて。
受け取ったうさぎさんは、「なかよしのともだち」を、りすさんではなくいのししさんだと勘違いし、手作りゼリーの半分をいのいしさんにおすそわけします。
そしていのししさんは……。
おすそわけを受け取る動物たちの体が大きくなっていくにつれて、おすそわけする食べ物も大きくなっていきます。
おすそわけは最終的にりすさんに戻ってくるわけですが、りすさん家族は、自分たちだけで食べるのではなく、みんなで食べることを自然に選びます。
その人柄がきらきらと光って見えます。
この絵本から、みんなで分かち合うことの大切さを教えていただいたような気がして、すがすがしい気持ちになりました。