アンジュールに続き娘とは一緒に読まなかった絵本です。前評判どおりこの妹さんは顔を一度も見せることは無くてずっと後ろ向きの絵ばかりでした。読んだ後には込み上げてくるものがありました。
いじめた相手にとっては些細なことで気にも留めてないからすぐに忘れることができますが、いじめられた方は決して忘れることができないということを切実に教えてくれます。 私が一番心に来たのはこの妹さんのお母さんの行動です。子供に子守唄を歌いながら抱きしめる、無理やりスープを飲ませる。自分がこのお母さんの立場だったらどんなにやりきれないか。いじめられている子にも絶対読んでもらいたい。あなたの周りにもこの絵本に出てくるような家族がいるということを。本当に大勢の人たちに読んでもらいたい絵本です。そしていじめ、偏見など少しでもなくせれる社会をつくっていきたいですね。