表紙には男の子とおじいさんと犬。それぞれが色とりどりの風船を持っています。その風船は、実は彼らの思い出が詰まっているもの。だから、たくさん生きてきた人ほど たくさんの風船を持っているのです。男の子はおじいさんに次々に頼みます。いろんな色の風船の思い出を話して、と。
人の思い出を風船に例え、年をとって昔を忘れることを風船を手放すことに例える。新鮮な、でも とても納得できる例えだと思いました。思い出によって色が違うのも素敵な発想です。
年をとったおじいさんが次々に風船を手放していくのは悲しいけれど、子や孫が代わりに思い出を受け継ぐってこと、その思い出を今度はおじいさんと共有するということに温かい気持ちになりました。
私はまだまだこれから、新しい綺麗な色の風船を増やしていきたいと思いました。そして、できれば、ずっと手放さなくてすみますように!