「やきいもとおにぎり」 みんなの声

みやにしたつやさんですから、この題名には要注意、と構えましたが、
愉快な伝言ゲームの行き違いのストーリーでした。
ぶたくんのおにぎりと、おおかみくんのやきいも。
取り替えようというおおかみくんの提案に応じたのに、
おおかみくんはやきいもを渡さず、おにぎりを食べてしまう、なんて、
理不尽な展開。
ところが伝え聞いた仲間たちが、みんなに伝えようとしたものの、
なぜか一部が変わっていき、こんがらがった伝言に、と唖然です。
仲間の一生懸命さが空回り、でしょうか。
ラストは、解決策のような、そうでないような。
多彩なこんがらがったストーリーについていくのがなかなか大変かも。

聞いた情報が次々に変化して、最初の伝言からずいぶん違うラストになってしまうところがおもしろいです。ありえない伝言に変わっていく様子を娘も笑いながら見ていました。その伝言に焦っている森の動物たちがかわいいし、子どもたちが好きそうなモチーフで、とってもよくできたお話しだと思いました。

絵本ナビの絵本コンシェル機能でお勧めされた一冊です。伝言ゲームでどんどん話が変わっていってしまって…というか、最初の伝言からずれてしまっていって、1人もちゃんと伝言できていないのが少し笑えました。子供たちは最後のあれ？じゃあこのやきいもは？？となっているところが面白いようでした。

ぶたくんとおおかみくんが　おにぎりとやきいもを　とりかえっこ
でも・・・ずるい　おおかみくんが　おにぎりたべて　やきいもくれずに行っちゃった・・・　
この話きてねずみくん　すっとんで・・・うさぎくんに話した・・・
あれ？
話が変わってる・・・・　次々　人に伝えるんですが　またまた　話が変わってしまって・・・・

伝言ゲームってしってる　はじめの話と　終わりが変わってる　
あれと同じ
伝えられた人は　話聞いてるんだけれど　本当に聞いてないんだね　　　自分の気持ちではなすからかな〜？？

みやにしさん　おもしろい　伝言ゲームですね

こんな事あり得ないけれど、慌てていると肝心の内容がどんどん変わっていく伝言ゲーム。
社会心理学的に言うと大学の授業になってしまうのだけど、要は話をよく聞いていないと、自分の頭の中で勝手にお話を組み替えてしまう先入観のなせる業です。
解りやすい図式になっているけれど、噂が引き起こすパニックで、トイレットペーパーが店頭からなくなってしまったり、人を傷つけてしまったり…（´-ω-`）
大人としては笑ってばかりいられません。

ちょっとドキッとするお話でもあります。
人への伝わり方って難しいですね。
よく上手く伝わればいいけれど、どこかずれて伝わってしまうと事実とは違う内容になってしまうことも。
これは、子供だけでなく大人でもあるあるかも〜！？
気をつけないととも思ったお話です。