モンゴル民話です。
教科書にも掲載されていて有名なお話ですが、私自身も息子も、
教科書でお目にかかることが出来ず、きちんと読んだことが無かったので、
あえて今回、図書館で絵本を借りてきて読んでみました。
モンゴルの伝統楽器、馬頭琴の由来にまつわるお話です。
貧しい羊飼いの少年スーホに偶然助けられた白い子馬。
スーホに大事に育てられ、数年後には立派な白馬に成長します。
ある時、殿様が自分の娘の結婚相手を探すために開いた競馬大会に
参加したスーホは、見事、白馬で一等を獲得するのですが・・・
一等を獲得して、良いことが起きるかと思いきや、事態は悪い方へと流れてしまいます。
馬頭琴という楽器に、こんな由来があったとは知りませんでした。
スーホが白馬を思う気持ち、そして白馬がスーホを思う気持ちが、
最初から最後までひしひしと伝わってきました。
体に矢を射られながらも必死に逃げ帰ってきた白馬の姿には、本当に感動です。
人間の嫌なところと良いところを全部盛り込んだような一冊ですね。
スーホと白馬のように深い絆で結ばれた関係、とても羨ましく思います。
息子は無言で読んでいましたが、何かしら感じるところがあったように思います。
素敵な友情から生まれた馬頭琴。機会があれば是非、音色を聞いてみたいです。