多分、幼稚園か小学校の低学年くらいに初めて読んだと思います。
独特の雰囲気を持った絵本で、とても印象には残ったのですが、理不尽に殺されてしまう馬がかわいそうで、私はあまり読みませんでした。
白い馬が体に何本もの矢がささった姿で、スーホの所に戻ってくるところが、特に悲しかったと思います。(ちなみに私は、源義経の話で、有名な弁慶の立ち往生のくだりも苦手です)
小学校2年生の国語の教科書には、この話が載っているのですよね。
そして、教科書より大きいし、いろいろな場面の絵がたくさん載っているからということで、友人が2年生の教室で、この絵本を読み聞かせしたのです。
教室はシーンとして、子ども達は聞き入っていましたし、後日先生が見せてくださった子ども達の感想文でも「良かった」という意見ばかりでした。
こういう骨太の、子どもへの媚びがない話というのは、ストレートに人の心を打つのかもしれません。
私自身は子どもに読み聞かせることは出来ませんが、教科書で子どもがこの話に触れる機会を持てることを嬉しく思っています。