雨の日の蜘蛛の巣の美しさ、雨の花を見入った水たまり、
バシャバシャと水たまりに入って遊んだこと、
雨宿りをしている動物の様子・・・・
そして、雨上がりの朝日が照らし出す輝くような風景。
カッパを着て傘を差して、雨の日探検に出掛けた姉と弟の視点が
詳細な美しいイラストで描かれています。
子どもにとっては、雨の日は楽しい発見でいっぱい!
ついつい忘れがちな子どもの視点を思い出させてくれます。
ピーター・スピアーはお父さんがジャーナリストで
本人も第二次世界大戦中、ナチスの強制収容所に収容されていたとか。
それだからこそ、雨の日という、一見憂鬱な日々の美しさを
絵本にしたのだろうか・・・などと思ってしまいます。
「せかいのひとびと」とともにオススメ。
文字のない絵本の素敵さを私に教えてくれた本です。