小鳥ときりんの「あそぼうよ」、「あそばない」のやりとりだけの絵本です。
言葉も少ないし、二人とも無表情(?!)だし、それでも、息子はこの絵本が大のお気に入りです。「あそぼうよ」、「いいよー」じゃないところが息子の心をくすぐるようで、きりんの「あそばない」のところを読むたびにケラケラ笑っています。
言葉だけを聞くと、なんだか冷たい感じを受けますが、この絵本はそれを乗り越えたおもしろさがあります。きりんが全く遊びたくも、遊ぶつもりもなかったとしても、小鳥がこりずに声をかけて、一緒に遊んでいるつもりになって(実際、小鳥は楽しそう)、あんなにつれないきりんに、「あした また あそぼうよ」と言ってるのが、愛らしいです。
こんな小鳥みたいになれたら、人生前向きでいいななんて思ってしまえるほど、簡単だけど愉快な絵本です。