先日、この絵本を実家で見つけた。4歳ぐらいのころ母によく読んでもらった絵本だ。僕はこの絵本が大好きで十数年経った今でも題名や内容をよく覚えている。今回、十数年ぶりにこの絵本を読んだが、やはり未だに僕を惹きつける面白さがある。おばあちゃんのおうちというゴールの前に立ちはだかる驚きと試練、それに屈することなくまっすぐ、まっすぐあるいていく「僕」。あれから自分自身の歩んできた十数年の人生を振り返ってみるとどうだろう?僕はまっすぐあるいてこれただろうか。いいや、まだその結論を出す必要はないようだ。この先また二十年、三十年と僕の心の中にはこの絵本が生きつづけ、僕を勇気付けてくれるに違いないのだから。
そして、ひとつ確かなこと、それは、十数年経ってもこの絵本が成人した僕の中に生きつづけているということ。