初めて読んだ日に、何度も子供にリクエストされて読みました。
パンツ1枚の女の子がかっぱとなにやら話している様子の表紙を見ただけで、何かひきつけられるものがあります。
おっきょちゃんという女の子がかっぱの世界へ行き、すべてを忘れて楽しく過ごしていたのですが、ある日自分の本当の家族のことを思い出し元の世界に帰りたいと泣きます。
このあたりから、「果たしてどうやって帰れるのか。」と緊張感が漂い、元の世界への戻り方もなかなか面白く、ちょっとももたろうを思い出しました。
帰った世界はほとんど時間が経っていなかったようで、「うらしまたろう」のような理不尽な終わり方をせず私はほっとしました。
おっきょちゃんは優しいガータロやその家族のことはすっかり忘れてしまっているみたいですが、また何かをきっかけに思い出して欲しいなあと切に願います。
作り話なのにリアリティがあって面白くて、何より子供が喜ぶお勧めの本だと思います。