春から初夏にぴったりの、季節感あふれる絵本です。
999ひきのおたまじゃくしが成長していくのですが、1ぴきだけ、一番おにいちゃんのたまごだけはなかなかおたまじゃくしになりません。あまり深いテーマが隠されている絵本ではないのですが、ひときわ大きいおにいちゃんおたまじゃくし(弟たちは既にカエルになっています)が可愛く、おにいちゃんを蛇から助けようと力を合わせる弟たちもがんばっています。途中仕掛けで大きく広がるページもあり、子供たちが喜ぶこと間違いなしの絵本です。
絵は村上 康成さん。絵の雰囲気が最近のものとは少し違っていて素朴な感じなのも、このお話しには合っています。
ただ、最後のおにいちゃんガエルはやはりもっと大きい方が私もいいと思います。その分だけ☆ひとつ減らしました。