上野発で金沢経由、冬の能登を目指す夜行列車。
私には思い出深い列車なのですが、今は親の世代でも、知らない人が多いかも知れません。
車中に描かれている人々の姿にノスタルジーを感じていたら、当たり前のようにして気づいたことがあります。
今ではあり得ないことですが、夜行列車の中で、携帯やスマホを見つめたり、イヤホンから聞こえる音楽で自分の世界に入っている人などいなかったのです。
他者の生活がそばにあった。
同じ時間を共有できる空間があった。
当たり前のことですが、自分の世界にこもっていたら、周りへの関心は薄らいでしまいます。
同じ列車にいろんな人の生活がある。
子どもたちには、周りの人々への関心を大切にして、排他的にならないように、そんなポイントを意識しながら紹介したいと思います。