昔、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、川から桃が流れてきました…。
誰でも知ってる昔話、桃太郎の絵本です。桃が流れてくるといえば「どんぶらこっこどんぶらこっこ」というイメージでしたが、この本では「つんぶくかんぶくつんぶくかんぶく」と流れてきます。桃の数も、一つではなく二つです。
一口に桃太郎といっても色々な展開があるのね―、と思いました。松居直さんと赤羽末吉さんの手がけたこの絵本は、初版から40年が経過しています。これが元々の話に一番忠実なお話なのかもしれませんね。
最後、鬼を退治したあと、「たからものはいらん」ときっぱり言う桃太郎がとても新鮮に映りました。帰りの道中の海の青さが印象に残りました。