人間と動物は言葉は通じないので、当然何を考えているかは分かりません。
犬や猫なら表情や動作で何となく分かることもあるかもしれませんが、カメの場合はどうでしょう?
アルフィーはニアが6歳の時に家にやってきたカメです。
初めはとても可愛がっていたニアでしたが、やがて世話することも忘れてしまいます。
そしてニアの7歳の誕生日に、アルフィーがいなくなってしまうのです。
前半はニア目線、後半はアルフィー目線でお話が進んでいくのが新鮮で興味深かったです。
動物にもちゃんと感情があって、しっかり愛情もって接してあげればそれは伝わるのですね。
8歳の誕生日にアルフィーが帰ってくるのですが、何よりもアルフィー自身がニアにとっての最高のプレゼントになったことでしょう。
実話をもとにした心温まるお話で、挿絵もアースカラーが印象的な色彩の美しい絵本でした。