「ふゆごもりのまえに」 みんなの声

晩秋から冬にぴったりな絵本です。
イラストもほんわかして可愛らしいです。
雪国ではない子供たちにとって、雪ってどこか憧れでもあり、降ったらわくわく嬉しいものなのですよね。
ハリネズミさんもそんな気持ちだったのでしょう。
共感できる読み手の子供たちは多いのではないでしょうか。

本屋さんの新刊コーナーで見つけました。
見たことのある絵だなと思ったら、「ぼうし」の作者さんの作品。
これは「ぼうし」の姉妹本とのこと。
前作同様にハリネズミのハリーと女の子リサが登場します。
暖かい家の中から、寒い外の風景を見る心地よさ。
冬にぴったりのお話でした。

ジャン・ブレッドの絵がすきなので、手にとりました。冬になると冬眠してしまう小さなハリネズミ。他の動物たちが語る、冬の楽しそうな様子をみてみたいのですが…。だんだん眠くなってくるのに、がんばっておきてるハリネズミがかわいい！　表情ゆたかでリアルな動物たちの絵が本当に魅力的です。

写実的で繊細で美しい絵に惹かれて読みました。
隅々まで丁寧に細かく描き込まれています。
アメリカの作家さんですが、デンマークが舞台なんですね。
さりげなく、デンマークの国旗やロイヤルコペンハーゲンのお皿が描かれていたり。
ハリーが眠いのに頑張って起きている様子から、大晦日の夜の子どもたちの姿を思い出しました。
それにしても、ラスト、あんなに大勢の動物が家の中に入ってきてしまうのを想像したら、ちょっと怖くなりました。