車が大好きな息子が、中でもバスに興味を持っていた1歳6ヶ月ころ、書店でこの絵本に出会い購入しました。
主人公のバス、まるくんがバス停を出発してから終点に着くまでのショートストーリーです。
1歳半ではまだちょっと早いかな、とも思いましたが全然そんなことはありませんでした。
すぐにお気に入りの一冊となり、2歳になる頃まで“おやすみ前の絵本”と決めていたのか、毎日この絵本を持って布団に入っていました。
初めて読んだ頃は、とにかくページをめくる度にまるくんを探しては「いた!」と指をさしていました。
それから2〜3ヶ月もすると、バスのまるくんよりも背景に目がいくようになり、おもちゃ屋さんに売っているものをしばらく眺めたり、犬の散歩や猫を見つけたり、バイクやパトカーやトラックを教えてくれたり・・・。
何よりも、そのときに興味のあったバスが主人公であったことと、背景が普段目にする何気ない町並みで身近であったこと、ゆっくり読んでも、1歳児でも最後まで集中して絵本の世界に入っていられる簡潔な文章であったこと、いろいろなことがタイミング良く重なり、息子にとっての初めてのストーリー絵本として大活躍しました。
2歳になった頃から年少さんあたりを対象とした絵本が好きなのも、この絵本にタイミング良く出会い、早くから絵本の世界に入って主人公と一緒に旅する楽しさを知ったからなのかな、と思っています。