「お母さん、今、ぼく、学校で『びりっかすの子ねこ』という本を読んでいるんだよ」と子供がボソっと言いました。聞いたこともない話なので、どんな話?と聞くと、説明してくれるのですが言ってることがよく分らず... 結局、図書館で見つけて借りて帰ってきました。
なるほど息子の言ってた通りで、突拍子もない設定だけれど、子ねこは犬屋さんに住んでいること、犬達の檻の上をしっぽを立てて歩くこと、当たっていました。要約すると、一番最後に生まれた子猫は他の兄弟と比べると体が小さく、それが故に母猫のおっぱいにもありつけず、更に常にはじっこにおいやれて寒い思いをしてという、動物の世界ではこのままだと自然淘汰されそうな状態だったのですが、たまたま、1つ下の檻の中に落ちて老犬と仲良くなり、食事とぬくもりにありつけました。ところが... という話でした。
1つ1つはとても小さな出来事なのですが、すべてが初めてのことである子ねこにとって、それはそれはとても大冒険だったのでしょう。1つ1つの章が短いので、ちょうど2年生くらいが読むのにちょうどよいようです。自分が子ねこになったつもりで、一緒に冒険したのかな? 正直、親からみると大した事件が起きたわけではなく平凡な話なのですが、却ってそこが子供にとっては安心して読めたのかもしれません。