モノクロームの中にぽっかり浮かんだ赤いカサ。女の子だけを赤くすることで、雨の日の色彩がより豊かに描き出されています。子供は、女の子へと意識を投下しやすいのではないでしょうか。
いっさい字のない絵本。まるで無彩色の無声映画を見ているかのようです。
定められたストーリーはありません。自由に作って読んで下さい。各家庭ごとの、各子供ごとの、素敵な雨の物語ができるといいですね。
うちは、女の子が覗くオモチャ屋のウィンドーに おかあさんといっしょの歌「バンジョーのジョー」がいるというのを発見しましたよ。正しく言えばメキシカンな人形がいるだけなのですがネ。
娘が一人でじーっと、いつまでも眺めている大好きな絵本です。