かがくいさんの笑いのセンスを知らない人は、この『だるまさんが』を読むと、最初の「だるまさんが」のページを読んだ後に1枚めくると、「え?! なにこれ?」と衝撃に似たような感じを受けることと思います。でも、さらにまた、次のページをめくって、「だるまさんが」から始まり、同じようにページをめくった瞬間に、思わず「ぷ」っと自然に吹き出してしまうのではないでしょうか? そして、次はどんな展開?と、ワクワクした気持ちでページをめくります。これが、かがぐいさんの本の魅力だなと、私は思います。私は、プシューのページでノックダウンされました! こう、こわばった緊張を、本当にほぐしてくれるところが大好きです。
今でも、かかぐいさんの訃報を新聞で読んだ時のことを忘れられません。その切抜きもまだとってあります。きっと、もっともっと作品を世の中に出していかれたかったことでしょう。そして、もう新作を読めないことがとてもとても残念です。でも、こうやって、確実に読み継がれていき、あらたなファンを獲得していることを、きっと天国に喜ばれているのかな?
1、2歳くらいの赤ちゃんから、元気のない大人にも適した本だと思います。笑いで包まれる本としておすすめです。