「きみのことが だいすき」 みんなの声

大人向けの「心が軽くなるメッセージ集」の子ども版のような絵本でした。ただ、子どもだけでなく、大人が読んでも胸にじーんとくる言葉がたくさん書かれていたように感じました。
日常の忙しさ負けて、ついつい、子どもにも厳しい言葉をかけてしまうことがあります。この絵本の言葉に、親である自分を支えてもらい、子どもに優しさをかけられるようになりたい、そんなふうに思う絵本でした。

小さな子はこれからの生き方の心の寄せ方を、そして色々悩みが増える思春期の子、やる事が増えてしんどい社会人、仕事で責任が増えた人、お父さんお母さん、仕事がうまくいかない人、仕事を辞めた人、いろんな人の心がしんどい時に読むと許される様な優しい言葉が綴られています。
丁寧な柔らかいタッチの絵は読み手の心を受け止める様な、心の隙間に染み込んでくれる様な優しさがあります。
ただ完全な子供向けよりは大人がよんで許される、許されたいという感じが強いので☆は4にしました。

やさしくあたたかい言葉がたくさん並んでいます。
親子以外の、子供に接する人との場面もあります。

私事ですが、最近、1年生の教室でお手伝いをさせてもらうことがありました。
先生のお邪魔にならないようにあまり声かけはしないのですが、不安や緊張が少しでもほぐれるように寄り添いたいと思いました。

「たくさんまちがえる、きみはすてき。たくさんしっぱいする、きみはすてき。いいのいいの。それがいいの。」
「おつかれさま。よく、がんばったね。」
柔らなイラストと、やさしく語りかけるような言葉のひとつひとつが、じんわり心に染みてきます。

疲れたとき、自分は独りぼっちなのではないかと思ったとき。
大丈夫だよ、それで良いんだよ。と、やさしく包み込んでくれる気がします。

どんな時にもそっと寄り添ってくれる、そんな素敵な絵本です。

ご自分の為の贈り物に。
大切な方への贈り物に。
とてもお勧めの一冊です。

イラストも優しくて癒されます。
とっても温かい言葉たち。
子供だけでなく大人にも読んでほしい絵本に思いました。
大人だって傷ついたり失敗したり泣きたいときだってありますものね。
読んでいたら、うるうるしてきちゃいました。
こんな本を贈られたら、大人も嬉しいと思いました。

なんて素敵な題名でしょうか。
しかも、たくさんの小さくてふわふわの動物が登場するのですから。
注目したいのは、そんな動物たちへの言葉かけに、
読者はそっと耳をすます構成になっていることです。
悲しんでいたり、立ち止まっている子たちにかける言葉掛けは、
きっとどこかで読者に響くと思います。
登場する動物たちの名前がそっと添えられているのも嬉しい心遣いです。
古風な紙の色調も滋味深いです。
それぞれの言葉掛けが詩のようで、温かくて。
そっとメモして残しておきたいクオリティです。
最後の文章は、おやすみ前に、届けてあげたいです。

あたたかい絵にすべてを受けとめてくれる短いことば。
ほっとする。ああ、こんなふうにチカラを抜くといいんだな?と思う。
あの時こどもを受け止めるには、どんなふうに声をかけたらよかったのかな。と振り返る。
おとなは、ちょっと息を抜きたくなったら手にとるといいかも。
小さい子にはひざに乗せて読んであげよう。
少し大きくなった子にはそっとさしだすのもありかもしれない。

落ち込んでいるときに言ってもらいたい言葉が、たくさん散りばめられている絵本です。

落ち込んでいる時傷ついている時、この絵本を読んでもらったら、子どもは泣いてしまうかもしれません。
そして泣いた後は元気。
悲しみ苦しみを乗り越えて、新たな一歩を踏み出すことができそうです。