私が小さい頃家にあり,よく読んでいた絵本です。本当をいうと,最初は「なんで絵本にだるまがでてくるのだろう?」と読むのをためらっていました。特にだるまちゃんからでている白い手と足が,ぬいぐるみのふわふわした手足に慣れていた私には違和感があったのです。しかし,ある時何気なく読んでみたら細かく描かれた絵の中に新しい発見や遊びが沢山あることに気がつき,一瞬にしてだるまちゃんワールドの虜になってしまいました。家にある絵本も幼稚園にある絵本も夢中になって何度も読みました!
今回大人になり久しぶりにこの本を開いてみて,またあの小さい頃のドキドキが戻ってきました。本当にかみなりちゃんの世界がユニークなのです!そこには,私が産まれる前に描かれたとは思えないような未来の御伽噺の国が広がっているのです。そこかしこに描かれた角の形はまるでディズニーランドの隠れミッキーのようです。二歳前の息子も喜んで探しています。
今の私がこの本の中で一番好きなのは家族団らんの場面です。大家族で食事をしたりお話をしたりしているかみなりちゃんやだるまちゃんを見ていると,自分もそこにいるかのような温かい気持ちになれます。息子には大家族の生活を毎日味合わせてあげることはできないけれど,その分一緒に絵本を読んだり,遊んだりして親子の時間を大切にしていきたいなぁと,思いました。
このシリーズを読むと,作者の子供に対する優しいまなざしまで伝わってくる気がしてますます心が温まります。オススメの絵本です!