児童書の講演会で講師の先生が、「ここまで人に合わせなくてはいけないのかと心が痛む」と言われて紹介されていた本です。
読んでみて、本当に切なかったですが、最後にはほっとしました。
波風を立てたくない、いじめられたくない、一人でいたくないなど、人に合わせる理由はさまざまだと思いますが、女の子のグループというのは特有なものだと思います。
主人公の聡子の気持ちが痛いほどわかりましたが、私もここまで人に気を遣い合わせる必要はないと思いました。
主人公は小学六年生ですが、今の子どもたちはこのような状況に置かれているのでしょうか。
子どもがそうであれば、やはり大人にも責任があるように思いました。仮に自分に女の子がいて、このような状況に置きたくはないし、気付いてあげられる親でありたいなあと思いました。