もうすぐクリスマス。まりーちゃんが、クリスマスを知らないというひつじのぱたぽんにクリスマスについて教えています。クリスマスは、イエス様が生まれた日だということ。木のくつを暖炉のそばにおいておくと、サンタクロースがプレゼントをくれること。するとぱたぽんは、わたしのくつは脱ぐことができないからサンタクロースはわたしにプレゼントを置いていかないわ、とがっかりします。まりーちゃんがクリスマスに夢を馳せれば馳せるほど「自分はプレゼントをもらえない」と嘆くぱたぽん。どれだけ元気づけてもぱたぽんの気持ちが晴れないことを知ったまりーちゃんは…。
初版が1953年と、半世紀以上前に書かれた絵本です。カタカナ表記(にしたいところ)を太字のひらがなで記し、字を覚えたての子どもにも自分で読めるよう作られています。カラフルで温かい雰囲気の挿絵に、古さでなく歴史を感じます。小さな手に持ちやすい大きさと“ぱたぽん”の名前が気に入ったらしいうちの娘(小1)は、私が読み聞かせたあと、一人で声に出して読み、さらに、「ママに読んであげるね」と私にも読み聞かせてくれました。(笑)
まりーちゃんとぱたぽんのほんわかした友情が伝わってくる一冊です。シリーズの他の本もぜひ読んでみたいです。